仏殿 (薬師堂)


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仏殿 (薬師堂) について

     仏殿は、桁行三間 (約6.4メートル)、梁間三間で、安永六年 (1777) に浄智寺の仏殿であったものが移築されたもので、そもそもの建築は慶安二年ではないかという推定もあります。

     正面中央は、桟唐戸両開きで、その両外側には花頭窓がつきます。

     外回りは、地覆、腰貫、内法貫、頭貫、台輪を配します。
     柱は角柱で、四隅に切込みが入り、上部には粽がつきます。柱の上の組物は、平三斗で、正面は中備えを2組、両外側は1組を配します。

     薬師堂の中央には、本尊の薬師如来坐像と両脇に、向かって右手に日光菩薩、左手に月光菩薩像が祀られています。

     左手には、1.8メートル ほどの大きな位牌があり、それぞれ、応永三十年(1423)、永正十二年(1515)の古いもので、鎌倉ではここだけとのことです。

     右手には、伽藍神や達磨大師、弘法大師像などが祀られています。