山      門


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山門について

     桁行(幅)は約 3 メートル、梁間(奥行)は各約 1.2メートルです。親柱の太さは約 36 センチメートル。虹梁大瓶束式とよばれるもので、禅宗様です。

     親柱同士を地覆・内法貫・頭貫でつなぎ、その上に台輪を載せます。梁行方向は、親柱と副柱とを、腰貫・頭貫で結びます。

     側面からみると、親柱の頭貫は根肘木で支える形を取り、その上に実肘木を載せ、さらに虹梁をかけます。その上に大瓶束を載せ、その頂部を頭貫で繋ぎます。さらに三斗を載せ、中備として二組の平三斗を置いて棟木を受けています。副柱の上は大斗を載せます。

     親柱の間の頭貫をみると、この少し上の高さに、棟の桁行きを三等分するように、天秤状の2本の腕木を載せています。両外側の先端は屋根の下の前後の桁を大斗で受けるようになっています。

     破風には、六葉付の梅鉢懸魚がついています。

     新たに取り替えられて部材も多いようですが、大瓶束の下の部分にある結綿や、大瓶束の上の頭貫の木鼻などから、江戸時代の初期と推定されています。