観音堂


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観音堂について


     桁行き三間 (約 3.4メートル)、梁間三間、宝形造り、茅葺です。正面中央一間が1.6メートル、両脇が0.9メートルで、合わせて 3.4 メートルす。

     このお堂は、かつて奈良市にある円成寺にあって、大正10年ころ移されたとのことです。

     室町の後期の建立と推定されていますが、その後、周囲の縁をはずしたり、内部を土間にするなど、もとの姿とはかなり異なるようです。

     正面中央間は両開きの板扉、その両脇は連子窓としています。

     上部の斗栱は柱の上に実肘木付きの和様出組み斗栱を載せ、中央間には中備として間斗束 (けんとづか) を配します。 垂木を載せる丸桁 ( がぎょう, がんぎょう) の下は軒支輪となっています。

     側面は中央間の上部を欄間としています。

    お堂には観音さまが祀られています。 像の高さは、約1.1 メートル、右手に小鳥を載せ、左手は天衣を握る大変優雅なお姿をしています。

     平成18年に本堂が新築されるまでは、こちらが本堂で、この観音さまがご本尊でした。開山古先印元像と 足利尊氏像もこちらに祀られていました。(現在、開山像と尊氏像は本堂に祀られています。)

     中国元の時代のものといわれ、昭和5年に大連から移されたものとのことです。

写真09