英勝寺の見どころ

      惣     門
     通   用   門
  現在英勝寺境内は特別拝観が可能で、
午前9時より午後4時まで、特別拝観料
300円
公開されています。
ただし、法要などには拝観が中止されます。


  境内は柵内の立ち入りが厳禁で、草花や苔を大切にして拝観して下さい。
堂内の撮影や三脚の使用は禁止です。


  英勝寺の惣門(総門)は通常閉鎖されていますので、惣門の前から塀に沿って進み、
通用門から境内に入って下さい。

     中       庭
  仏殿・唐門・祠堂・鐘楼などの建物とその周辺の花が絶えない庭園や見事な竹林の中庭などが特別拝観できます。 



仏  殿

 (神奈川県指定重要文化財)
  仏殿は、棟札によれば、寛永十三年(1636)に英勝院が建立していますが、現在、仏殿の梁牌(りょうはい)には寛永二十年に徳川頼房が建立したという銘があります。これは最初英勝院が建立した仏殿を徳川頼房が現在見られるような立派な仏殿に改築したものと思われます。

  梁牌には
「寺名英勝山号東光」とか
「寛永二十年八月
正三位権中納言源朝臣
頼房敬立」
とあります。

  梁 牌

(同 下部拡大)



   扁額 銘 「宝珠殿」
  仏殿には曼殊院良恕法親王の「宝珠殿」という額を掲げ、
軒下の蟇股(かえるまた)には十二支の動物が刻まれています。

    蟇股 (ねずみ)                    同(ひつじ



   本 尊  阿弥陀三尊像
  仏殿内部には徳川家光寄進の阿弥陀如来と、向かって右の観音菩薩と左の勢至菩薩を本尊として祀っています。


  仏殿の天井その周辺には、極楽を思わせる華麗な装飾が見られ、水戸徳川家の三つ葉葵(あおい)や太田家桔梗(ききょう)の紋とか鳳凰(ほうおう)の絵などは、格式の高い尼寺の姿を伝えています。

水戸徳川家の三つ葉葵の紋太田家の桔梗の紋


      鳳     凰



唐  門

 (神奈川県指定重要文化財)

      唐      門

    唐 門 の 彫 物

  唐門は祠堂と共に建てられたと見られ、小さいながら細工は精巧で、欄間ぼたんの彫り物などは、高度な技術を示しています。



祠  堂

 (神奈川県指定重要文化財)

     祠      堂

    祠 堂 内 部 (非公開)

  英勝院を祀る祠堂は、英勝院の一周忌までの寛永二十年に、徳川頼房によって建立されたと見られ、現在さや堂に覆われていますが、金色の柱や軒の下の色彩の豊かさは日光東照宮などを思わせる見事なものです。



鐘  楼

 (神奈川県指定重要文化財)

     鐘      楼
  鐘楼は袴腰という寺格の高い寺にしか見られない珍しい様式で、近世の鎌倉では唯一といわれ、寛永二十年の林羅山撰文の銘を持つ梵鐘があります。



境 内 の 花


ワビスケ(鎌倉市指定 天然記念物)

         シダレザクラ

  境内は名木トウカエデや四季折々の花に恵まれ、早春のウメ・マンサク・ワビスケから初冬のヒイラギ・スイセン・ヤブツバキまで多彩で訪れる人々を魅了します。

    ミツマタ       マンサク

            サ ク ラ

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